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二四時間、アトピーにしばられたくないHさんは、生後五ヵ月からYちゃんを保育所に預け、仕事を続けた。
それが、精神的な負担を少し和らげてくれる結果になったという。
職場の仲間は理解があり、見守ってくれたので精神的な支えになった。
それに、仕事をしている間はアトピーのことを忘れられたからだ。
保育所は、Hさんが母乳を飲ませにいく「通い母乳」を認めてくれた。
「もし、保育所に預けていなかったら、アトピーでない近所の子どもとの交流に悩んでいたと思う。
とにかく、二四時間しばられなかったことが精神的に楽だった」除去食を続けていたYちゃんのアトピーは、不思議なことに、六ヵ月のときに水疱瘡をきっかけによくなっていった。
体中に水疱瘡の赤いブッブツが吹き出し、それが引くのと同時に、アトピーも治ったのだ。
その直後、Hさんは除去食で体が弱っていたため肺炎になり、入院。
断乳せざるを得なくなる。
そして、離乳食は卵、牛乳、大豆に気をつけて、という注意ぐらいで、おばあちゃんに預けた。
それからのYちゃんは、いろいろなものを食べたが、アトピーはぶり返さなかった。
Yちゃんの経験から、次女のRちゃんを妊娠中、Hさんは卵と牛乳を除去した。
ところが、Rちゃんも生後三週間でアトピーの症状が現れ、しかもYちゃんよりひどかった。
「『ええもん食べてるのに、なんでこんな子どもが生まれるのやろ』と言われた経験があるんです。
こんな子ども、と差別されたことがショックでした。
私は長い間食べていたものが問題だと思うんです。
私が育った時代は、農薬や食品添加物が全盛でしたからね」Rちゃんは、除去食を始めて一年半でアトピーは治ったが、その後ぜんそくになって入院した。
本当に治っていたのではなく、形を変えて出てきたのではないかと、Hさんは思っている。
「原因もわからない、治療法もない。
自分がいいと思ってやるしか、しょうがない。
そう思って一つ乗り越えたのに、ぜんそく。
ガックリ来ましたよ。
でもね、これを抱えて生きていくしか仕方ないと思う。
ホピの予言じゃないけど、お母さんたちは七世代先を考えて生活を考え直さないといけないんでしょうね。
だって、自分のことだけ考えてたらむなしい」いまのHさんは、除去食でヒステリックになっていたとは思えないほど穏やか。
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